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グリーンキーパー

2011/04/13

Bグリーンの品種転換

平年より開花の遅れていた桜やユキヤナギも、ようやく満開になってきました。

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今回は、Bグリーンの品種転換の話をさせていただきます。

ベントグラスは寒冷地型芝で、文字のとおり昔は夏に大変弱い芝でした。しかし、時代の進化によるバイオ技術の発達とともに耐暑性・耐病性に強いベントグラスが出来てきました。今では、第4世代の種子まで市場に出ています。
(当初-ペンクロス・ペンイーグル・ペンリンクス等、 次世代-L93・サウスショア・クレンショウ等、 3世代-Aシリーズ・Gシリーズ等、 4世代-007・シャーク・962等)

Bグリーンは、ペンリンクスというベントグラスに別の色々な種類のベントグラスの種子が播種(インターシード)され、さまざまなコロニー(同一種の集まりでターフを形成)の集団のため葉色・葉幅・耐暑性・耐寒性・耐病性・耐乾性等違う品種が、混在してパッチワークのように見えています。

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昨年の夏を越え、Bグリーンで今後の1番の課題は、グリーンの品種混在によるベントの夏場の肥料の反応の違いでした。たしかに耐病性も気にはなりますが、耐暑性が違うものが混在すると次のような事が起こります。
夏場に暑さに弱い品種をメインに施肥をすると、少量多回数の液肥を行うので弱い品種は維持できますが、暑さに強い品種は肥料に反応し生育旺盛になり蒸れやすくなりピシウムという病気が発生します。
逆に暑さに強い品種をメインに施肥すると、施肥の回数を減らしても維持できますが、暑さに弱い品種は栄養不足で密度が薄くなり裸地になる可能性があります。
このような状態では均一な芝の育成は、かなり難しくなってきます。

昨年のような猛暑といわれる天候が異常気象であればいいのですが、これからは猛暑が通常化すると考えます。
そこでグリーンには、均一品種で耐暑性・耐病性の優れたベントグラスが不可欠になってきます。

今まで行ってきたインターシードでは、歩留まり(新しい種子の発芽率)が低く、播種量は多くてもなかなか新しい種子への転換は進まないのが実状です。
そこで必要となるのが1度で均一品種に変換させる、除草剤(ラウンドアップ)で枯らして、新たなベントの種子を播種するという方法です。

通常種子を播種する時期は春と秋ですが、第4世代と呼ばれるベント芝は耐暑性がかなり優れており夏でもターフを形成しますので、春蒔きのほうがベターと考えます(昨年のように秋が短いとターフが出来ないことも)。
春蒔きする時は作業的にもそんなに忙しくないため、手がかけられます。
天候にもよりますが、早ければ7月中から使用できればと思います。